12月12日

朝はもう、さすがに散歩に行く元気もなく、しかももう行くとこがない感じだったので、きのう陽子
さんに借りた本を読む。パラオの戦争時代についても、書かれている。



パラオの人々が親日なのは、戦争時代、日本の兵隊さんはローカルに迷惑をかけまいとして、
ローカルの食料に手をつけず、餓死した方がたくさんいたそうな・・・
パラオの国旗は日本の国旗に良く似ています。白いとこが水色。赤いとこが黄色になっていま
す。「海と月」を表しているのだそう。でもほんの少し、月が左に寄っているのは「あまりに中央
では日本に対して失礼」だとして・・・だそうです。
パラオは日本が統治していた時代もあるので、食べ物や文化に、たくさん日本を感じます。
パラオに行かれる方は、何もしなくてもそれを感じるかもしれませんが、もう少しだけ、それを
掘り下げて見ることを、おすすめします。
また、新しい気持ちで、パラオの旅が豊かになるでしょう。

陽子さんは、実際に沈船で有名な「石廊」(いろう)に、戦争当時乗船していた、石川富松さんと
いうご老齢の方のサポートに従事されています。
ご高齢であるにもかかわらず、石川さんは今も、慰霊と、せめて、遺品や遺骨を日本へ・・・と、
経験のないダイビングに挑戦されている。
大変に怜悧な方で、ダイビングでの問題点を、ご自分で、克服される方だと伺いました
熱い気持ちを持ってのぞまれる、石川さんの勇気と、真摯な姿勢に敬意を表します。
石川さんは、今もはっきりと、石廊の内部について、覚えていらっしゃるそうです。

彼をサポートするためにも、陽子さんは誠意を持って、こうした勉強を重ねている。
また、それに答えようと、サポートしてくださる日本のテレビ局の方々、ありがとうございます。
世界中に「石川さん」は、存在しているでしょう。
その方たちの思いが、どうか満たされますように
そして、どうか皆さんも忘れてしまわないで下さい。私たちの知らない時代かもしれませんが、
こうした多くの人々が、今を生きる私たちの時代の、礎を築いて下さったのだと思っています。

余談ですが、石川富松さんの、お若いころの写真が、フィッシュ&フィンズにあります。かな
りなイケメンですよー。惚れます。



 

さてさて、本日のダイビング1本目はニュードロップオフ大当たり!
ガンガン流れているし、(ってこの旅行ではどこも流れていたけど)マダラトビエイはホバリング
するし、何度も往復して「見ろ」「撮れ」といわんばかり!サメは見飽きるほどいるし、大きなナ
ポレオンは犬のようになつっこい。「ねー。なんかくれる?くれるの?くれる?」でかいバラクー
ダは、全員で「なんか用か?ワレー!」と言っている(ように見える)今回のドッグダイバーはレ
ベッカ。彼女が犬の鼻をつけると、むちゃくちゃかわいい!
 
ねー?なんかちょーだーーーーい♪


そして2本目ジャーマンチャネル大当たり!
マンタも2枚。サメは多すぎるほど。イソマグロ。カメ。そんなワイルドなモノを沢山見た後には、
まるで庭園を見るようなスポット。こんなにいいダイビングしていいのかなあ?その後は白い砂
地をゆっくり気持ちよく流れていくドリフト。ああ、気持ちいい。
  




昼ごはんは、ビッグドロップで船の上で。私は嬉しかった。シュノーケルを楽しんだ。チキンの
骨を持って入ると、魚たちが、襲ってくる!あまりに多い魚にダイバー
なのに、ちょっと怖くなっちゃった私なのでした。




3本目ブルーコーナー大当たり!
マダラタルミ、ギンガメアジ、ロウニンアジ、ばかでかバラクーダ、サメちょっと多すぎる
どこを見ても、サメだらけってほどに、サメ!!諸行無常にサメ!
一期一会にサメ!っていうくらいにサメ!


↓なんか用か?ワレー?と、言ってるような皆さん・・・

魚は、どれもこれも大きい群れで、ゴージャスそのもの!
陽子さんはこの激しいカレントの中を、カメラ2台持って泳ぎまわる!恐るべし!!

  

実は情けない話なのですが、ワタクシ、水中写真は初めてなんでちゅ。
それで、海の中で確かにエントリーする時は、自分で持って入るんですが、水中で、うまく撮れ
なくて、いさぎよい私は「こ・・・これ撮って?これ?ね?」と、陽子さんに渡してしまうのです。

陽子さんは、パラオで、グランプリをとったほどの、水中写真の腕前!
もちろん、キレイに撮ってくれます。
そんなわけで、ゲストのリクエストにお答えする彼女は、その体育会系の脚力をいかんなく発揮
して、走りまわるわけです。しかし。

「いやーあれ以上流れてたら、生命の危険を感じて楽しむっていうか、魚を見てる余裕なんか
ないから、あれぐらいがちょーどベストだよお」なんて言ってるようなすごい流れの中、泳ぐあな
たって・・・・いったい・・・・普通に外洋に向かって泳ぎ回る!
ういう時の彼女は実に生き生きしている。「水を得た魚」というけれど、「カメラを得た陽子さ
ん」と、言い換えても過言ではなかろう。


この日はレベッカたちとの最後のダイビングだった。お別れが寂しかった。彼女の名前は、私
が大好きなデュ・モーリア作「レベッカ」と同じ。
彼女にそれを伝えようにも、私の英語はめちゃめちゃなので、「レベッカ。あなたの名前は・・え
ーっと、私が大好きなストーリーがあるの。そのタイトルは「レベッカ」知ってる?」
聡明な彼女は、「もちろん。デュ・モーリアでしょう?」「そう!それなの!ビューテイフルストーリ
ーだよね?」「うんうん!そうだよね!」って、つたない英語で盛り上がったりした。そんなに大
好きなレベッカなのに、ワタクシはやらかしてしまった・・(泣)



「本当に、あなたとご一緒できて、私たち幸せだったと思っているの」と、言ってくれたのに・・
こともあろーに「私もあなたたちと一緒で幸せだった」と言いたか
っただけなのに、「I think so」って、言っちゃったのううううう(涙)
よく考えたらそれじゃ「ほーーーっほっほ。あなたたち、私
と潜れて本当に幸せだったわね」

って感じじゃないのうううう(涙)・・・・でも、聡明なレベッカはわかってくれたと思う。
なぜかってそれは、英語が出来ない私は、話すとき恐ろしくリアクションをオーバーにするよう
にしてるので
いかにも悲しそうに・・・お別れが残念でたまらないという気持ちをこめて、言ったからです。
てか、これ、あんまりなので、英語の達者な友人のH氏に頼んで、メールで弁明しますです(汗)

ところで、この「レベッカ」というストーリー。読書が好きな方には、とてもお勧めです。実際にレ
ベッカという女性は出てこないのに、その存在感は大きく、ミステリアスで美しい物語です。
私はこの本を読む時、気分を盛り上げるために、薄く切ったきゅうりのサンドイッチと紅茶を用
意しました(これで舞台設定が想定できますね?)ちょっとお試しあれ。
ラストシーンは、壮大です。ちなみに、古いですが映画にもなっています。定例にもれず、映画
ではどうも、このストーリーの良さは出ていません。読書では、ラストで、鳥肌が立ちました。

さてさて夜は、ハンパマートで、お弁当を買いました。安い!海苔巻き(パラオでは酢飯じゃな
い)春巻き、ヤキソバ。どれも$1とか$2なので、一人旅のダイバーには、いいかもし
れません。それに、異常に長い、カニカマボコ!
それが板状にならんでいる!ずらりと。
ここは韓国の人が経営しているスーパーです。見ていてちょっと楽しい。カニカマボコは私のネ
コが大好きなので、おみやげに。それと、友人のUさんが、好きなんです。(彼は頭の色が、私
のネコと似ています)あまりにもでかいので、ウケたけど、味はいまいちです。
韓国の人は、カニカマボコの定義を、勘違いしている・・・それは・・・・カニカマボコというのは、
あくまでもカマボコであって、カニに似せようと努力してはいけないシロモノなのです。
リアルにカニに似せようとした結果、失敗して、ただボソボソしたシロモノになっています。今度
行かれた方は、ただ、見て楽しむコトをおすすめします。あまりのでかさに、しばし時を忘れて
大笑いできるかも?

そしてホテルの部屋に帰って、ゆっくりとご飯を・・・・と思ったら停電!いやー聞
いてはいたけど、実際に自分がそういう目に会うとは、思ってなかった。・・・けど、そういう時、
へこたれないのが、ワタクシなのでR。手探りで鍵とサイフと、お弁当を持って、屋上へ。
やっぱり?自家発電の装置のある、大きなスーパーとか、ホテルは停電
していない。コレ幸いとばかりに、その明かりで、屋上で、夕食を食べるワタクシに、そこで
暮らしている子供が、「こんなとこで、何してるの?」「うん。真っ暗で見えないから、ここで、ディ
ナーなの」「そうかあーじゃあ、お父さんに、いつまで真っ暗なのか、聞いてきてあげるよ」

私は彼と別れて、向かいのパレイシアホテルに行った。いろいろぶらぶらして、定番のYANO
で、ココナツオイルを買う。このココナツオイルは、はじめてパラオに来た時からの、私のお気
に入り♪ダイバーには必須。ダイビングに出かける前に足に塗れば、ウエットスーツが着やす
いし、髪に塗れば、しっとり。しかも天然素材。アフリカでは、孤児の小象に、塗ってあげると、
保温効果があると言われている。なぜか、蚊に食われた跡も、すぐに消えるし、べたべたしな
い。シャンプーする前に、髪にたっぷり塗ると、洗ったあとも、髪がしっとり♪あったかいお湯
に、浸けた足を、これでマッサージすると、天国にいるように、気持ちがいいのです。しかも、安
い!冷え性の女性には、トクにお勧めですよー♪

楽しんで、買い物をしたけれど、いぜんとして、停電は収まらず・・・・水溜りに足を突っ込んでし
まって、靴ごとずぶぬれになる始末。・・・・これじゃ、ホテルに帰っても・・・は?そう
だ!ロウソクを買えばいいんだ!・・・と、私はスランゲルスへ。タイムリーにも、クリスマスが近
くて、かわいいロウソクがとても安い!
ロウソク立てが、ホテルにはないので、小さくて、自分で立てる形で、しかも香りがいろいろある
ものを選んだ。ラズベリーと、シナモン。こんなにかわいいのに、$1!日本で買えば高いんだ
ろうなあ・・・これなら余っても、今度のクリスマスに使える♪ホテルに帰って、そのロウソクに火
をつけた、その瞬間ぱっ♪と・・・・電気が戻った・・・・・・え・・・っとおお・・・・・・・
ま、いっか。これも、自分におみやげ♪


WCTCのクリスマスツリー

後記☆ クリスマスシーズンはパラオでは停電が多いそうです。



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