12月14日

この日は、諸事情により、陸を観光した。たくさんきれいなところを見た。スターフルーツが実っ
ているところを見た。(実際には、食べた)これ、オーストラリアで、珍しがって、買ってたべ
た・・・たくさんの、花やマングローブの不思議。戦争の跡が,生々しく残る建物。美しいホテル
の様子・・・パラオの伝統的な建物(バイ)。
なにもかも、すべては珍しく、美しいものだったのに、私の目は確かにそれを見ていても、心は
海を見ていた。元気が出なかった。

 

前回の旅行で行った、マラカル島のレストランで食事をした。突然、タイワンの団体さんがやっ
てきて、私のランチはすっかり忘れられてしまったよう。
バドワイザーを飲んでおとなしく海を眺める。

 

海を眺めているだけでは、満足できなかった。入りたいと思った。夜に来た時は、ライトに魚が
集まっていたけれど、昼間はそれもいない。

元気がないどころか、落胆しきっていた。
「白い目で見られてまで、休みを取って、大事な犬も猫も預けて、人に迷惑かけて
お金いっぱいかけて、一体、今、私、なにやってるんだろう??」

ぼーっとしている私に、二人のパラワン男性が、声をかけてくれた。「ランチはオーダーした
の?一人なの?」忘れられているようだと言ったけれど、元気がなくて、しかも、ちょっとタイワ
ンの団体さんに圧倒されてしまい、まあ、食べなくてもいいかな?とも思っていたのだけど・・・
彼らは再度、確認してくれて、ビールのおかわりをおごってくれた。そして、いろんな話をして盛
り上がった。
知り合った一人は、フッシュ&フィンズのボートオペレーターのポーカーと友達だったのです。
元気がなかった私の心は、少し元気がでました。



ランチを食べて、彼らに手伝ってもらって、タクシーを呼んでタクシーでレンタサイクル屋さん
に。タクシーのドライバーと、色んな話をした。パラオに犬が少なくなったのは・・・それは・・・
観光客を噛んだり、ゴミ捨て場に子犬を捨てたりして、どんどん増えるし、捕獲して殺処分して
いるらしいのだ。ショック!あの子も・・・あの子も・・・あの子たちもみんな、
捕まって殺されてしまった・・・!!

島が小さいし、メスを捕獲して、避妊すれば済むと思うけれど、パラオには獣医がない・・・・
それと、フィリピンの人は犬を捕まえて、食べてしまうらしい。もしかして・・・・・もしかしたら、先
日のあの屋台の串焼きはまさか・・・フィリピン人がやっているお店なの・・・買う時、「チキ
ン?・・オア・・・」って口ごもったし、それ以上聞かれなかったのもどうかと思ったけど、(1種類
しか、焼いてなかったから、聞きようがないんだろうと) 
どっちでもいいと思った。でも犬はやだ!私は食文化を非難するつもりはないです。でも、私自
身は食べたくない(きっぱり)。なんかあの串焼き、食べていて「ん?これチキン?ポーク?」っ
て思ったし・・・まさか・・・・まさか・・・

レンタサイクル屋さんは、日本人が経営しています。高い!しかも、店のプード
ルに噛まれた(友人のプードルはとても賢かったので、そのイメージが強いけど、人を噛むプー
ドルって、どうよ?)

かわいい顔して、恐ろしいプードル

午後2時からしかやっていなくて、1日$15!!しかも翌日返すなら、2倍になるという・・・夜
は8時までなので、最大6時間ですね、たかーーーーーーーい!しかも私は3時間くらいしか乗
らないのに。



と、言いながら走り出す・・ま、走るっていうスピードじゃないけど。道が危なくて、それどころで
はないのだ。土そのままで、でこぼこも、時々昔のコンクリートが飛び出していたり、陥没してい
たり、いきなり歩道が現れるが、段差が大きくあって、自転車を手で持ち上げなくちゃ、進めな
い・・・そうまでして、がんばって進んで、私はシャコ貝の養殖場に着いた。
本当は見学料を支払うきまりだそうだけど、だーーーれもいない。いるのはシャコ貝だけ。てな
わけで私は、一人ぽつんと見学した。
何個もある生簀の中には、すっごく小さいシャコ貝のベイビーちゃんから、少し大きくなったの
まで、いろいろ!それに、名前はわからないけど、別の種類の貝も。

 




それを見学した後、いきなり大雨!そこの隣にあるやぐらに避難する。やぐらの片隅にしゃが
んでいる私。パラオの雨はたいてい、すぐ終わるので、問題ないと思ってた・・
そしたら、4人の男性が、ビールを持ってあらわれた。
「そんなとこで何してるの?こっちに来て、一緒にビール飲もうよ」
喉が渇いていたので、「どーーーもーーー♪」と私は飲んだ。
「足りなかったらもっとあるからね?買いに行けばいいんだし」とやさしい。
いろんな話をしながら、珍しいものも、食べた。それはアヒルの卵。
有精卵なので、タマゴが成長する過程で、黄身が大きくなったところで食べるものらしい。
ゆでたまごなんだけど、本当に食べてみると、黄身しかない!!おいしい。
一口食べるごとに、みんなが私の顔を覗き込む。
「おいしい?」
みんなやさしく、塩をかけてくれたり、殻をむいてくれたりする。
嬉しかった。ここで会った人たちは、

シロー=トラックの運転手パラワン
サブロー=トラックの運転手パラワン。マリファナが好きらしい。日本にも行ったけど、マリファ
ナがいけないとは少しも思ってなかったらしい。
カヤンゲル生まれの人=早口なので、英語が聞き取りずらい。
ネパールから来た、アヒルファームの人。

みんな親切にしてくれてありがとう。


PPRのある島に渡る橋の上で、記念撮影をしていて、ふと・・・あり?なんか海の
上に木が生えてる・・・そう、マングローブが点々と生えているのです。
こんなとこにも・・・しかし、浅いとこじゃないのに、とっても不思議。
PPRに泊まる方は、昼間、この橋を通るとき、「右手をごらんください。右手に見えますの
は・・・手相です。」・・・じゃなくて、マングローブです。ちょっと不思議な光景なので、見てくださ
いね。なんでだろ?どうやって根をつけたんだろう??





しかしサイクリングしてみて思ったのだけど、パラオでサイクリングは
無謀です!やめておきましょう!大変に危険です。
道が整備されていないので、かなりな段座があり、歩道などないところもありで、自動車に接触
しそうなのです。それに、マンホールのふたはかなり大きくて、目の粗い、隙間の広い、しましま
なので、気をゆるめると、自転車のタイヤが落ちる!あとで、聞い
た話によると、これに落ちて、吹っ飛んでしまい、気を失って、大怪我をしているのに、気がつ
いたら時計や荷物を奪われていたという人もいるそうです。
そんなわけで、ゆっくり景色など見回すヒマなどあるはずもなく・・・・
走りはじめて、すぐ、「こりゃだめだ」と思ったけど、どこまで行っても「こりゃだめだ」だったので
した。
パラオは島があまり平坦ではないのです。そのために、アップダウンがあり、自転車では大変
です。それと、ビーチぞいを、気ままに走る・・・なんていうコースはほとんどなく、やってみて楽
しくなかったばかりか、危険この上ないものでした。後悔しまくり。

この日の晩御飯は、「美人魚」というタイワンレストラン。マラカル島にあって、とっても美味し
い!もし、コロール泊の人でも、タクシーで$5。おすすめ!
日本語のメニューもあり。この日は3人で、$40オーバー。満足できますよーー♪







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