その6

ディズニーランドの続き


 
このすぐ後に、悲劇が待っているとは、知る由もない明るい二人である。


・・・・・と、ところがいないの!誰も。
ボーーーーンヨヨヨーーーーーン by Pシェル
そこで、17:30に待ち合わせして、ポリスアカデミーで使ったという射撃場に行く
はずだったのに・・・・
東京ディズニーランドに行ったことがあるPシェルに「私行ったことないから
ディズニーランドがいい」と、「ユニバーサルスタジオ」を蹴って、
「そのかわり、夜はPシェルの好きなオプショナルにつきあう」と
約束したのに。
いつまでたっても、誰も来ない・・・日はとっぷり暮れてくるし・・・・。
ここへ来るバスの中で、ガイドが「行くヒトー!」って募集したときは、
他にも何人か、射撃に行くひとがいたのに・・・


「置いてかれた〜〜(TOT)」


万が一なにかあれば、ココに電話するように、と言われた番号に電話する。
ところが、わかんないって言うんだよねー事情話しても。
「そんなオプショナルはご用意していません」
今、連絡取って、10分したら、その公衆電話に電話するというので、待ってても来ない
少し寒いし、でも、そこにいなきゃ、どーしよーもないしー
こちらから電話すると、「まだ連絡取れないんですよ」
「どうして連絡がつかないんだ」・・・コインが切れて電話が切れる・・・
さあ、どうする?

後記☆  これはJT○の、現地係員が、自分で手配したオプショナルツアーに
正規のオプショナルツアーの客を、誘って、起こした事件です。
だから、デスクは何も知らないの。
係員は、現地のサービスにまかせて、中間マージンを取ってたのです。
J○Bは、恐ろしいことやってるヒトを雇ってるねえ。
現地のサービスは責任かぶらないから、簡単に置き去りにしちゃう。

もうしばらくPシェルとそこにたたずんでみたけど、何も変わらないのよねー
日はすっかり、とっぷりと暮れて、ガス灯に火をともすおじさんの姿も
ヤケに物悲しい。



「ねえねえ?こーしててもなんだから、そこのバーでカクテルでも、飲む?」
「今からだったら、花火が見られるから、ついでに、みていかない?」
・・・と、いうけれど、Pシェルは、しょんぼりしてしまって、のらない・・・

気分転換にPシェルに 「記念写真とろっかー?おいてきぼりの・・・」と言ったら
「何のんきなこと言ってんのさー!」と、叱らりた・・・くっすん。

後記★ あとで考えたら、「タクシーで帰ればいいだけだから、心配はいらないんだよ」と一言いえば
良かったのだ。けど、そのときの私は「どうしてこんなに不安がってるんだろう?」と
ただ不思議だったのだった。

これは置いていかれた以外のなにものでもない。
すっかり怒り狂った私は、電話した。
(このころには、中間マージンのことは、察していたのだった。だから強気だ)

「タクシーで帰りますから、ビルトモアホテルまで来てください。サトーと、その上司も
一緒に連れてきてください。料金は着払いで、そちらに支払っていただきます。
もし、万が一、ホテルにいらっしゃらなければ、どう責任とっていただけます!?」

ゆりはつよいっ\(^o^)/by Pシェル

私はいやにハッキリしない(あたりまえだ。彼はなにも知らないのだ)コムラという
その男にガンガンものを言うと、「もうタクシーで帰る!」という意思を持って
ずんずんと、歩いたのだ!・・・・が、タクシー乗り場は逆方向。
ボ〜〜〜ンヨヨヨ〜〜〜ン・・・・・・

タクシーに乗って、途中見たものは、昼間よりも、もっとずっとすごい迫力だった。
街中にはびこるいまわしい浮浪者たち。
雪男よりも、こっちのほうが、ずっとずっといまわしいよーーーっ!
タクシーの運転手は「スキットル(キャンディー)好き?」と、薦めてくれたり
(ちなみに、だいすき)
「ロックンロールは好き?」とか、タバコをすすめてくれたり、そのタバコにむせると
「大丈夫?」というやさしい人。
浮浪者はその彼も「ベリーベリーでいんじゃらす」と言い切るよーなやつらである。

夜は広い範囲で、しかもきれいな街中にも、浮浪者がゾロゾロいる。
安っぽい屋台のような、酒屋の前で、飲みたいのに、お金がなくて飲めないのか
ただ、たむろしている。
はびこってイル by Pシェル

私たちの乗るタクシーが、信号待ちになると、寄ってきて、「WORK OR FOOD」なんて
カンバンを差し出すやつもいる。
ドライバーいわく「悪いね、オレもブロークンさ」

そのせいで、ロスは夜、まともな人は一人も歩いていない。
きらびやかな街なのに、絶対に1丁も歩けない。身ぐるみはがれてしまう。

ドライバーはつくづくいい人だった。ノリもいい。
大きなトレーラーが、曲がってきて、ぶつかりそうですれすれだった時も
私とふたりで、トムとジェリーのように、ひたいを大げさになでおろして、
「ふひゅ〜〜〜〜〜う」
とか、やっていた。楽しかった♪
このドライバーのおかげで、気持ちがちょっとアップしたよ。ありがとう。

さてホテルについて、事情を話すとドライバーは「おお〜〜まいが〜〜〜」と、言ってくれた。
もちろん着払いだ。

サトーと、その上司が来ている
上司はこわごわ、ロビーから私たちの様子をうかがっている。
サトーは、ひたすらあやまったが、私はひたいのコメカミ部分の血管が切れそうになって
ちょっとでも針刺したら、ぷしゅーーーーっと、噴出しそうに
怒り狂っていたので、ガンガン怒りまくった!!

サトーはあやまる。とにかくあやまる。
私は怒鳴る。ガンガン怒鳴る。
ゴンゴン怒鳴る。ビシバシ怒鳴る。by Pシェル
サトーはあやまる。ひたすらあやまる。

途中で、「ボナベンチャーホテルで3人でディナーでも、どうです?」と、サトー。
ハア?
何で私たちが、あんたみたいなのと、メシ食わなきゃいけないのよ!
カオ見てるだけで、ハラワタが煮えくり返るのよーー!

私は、「疲れているんだ」という理由で、ディナーを部屋に運ばせた。
サトーのポケットマネーだ。当たり前だのクラッカー。
高いわよ。そりゃ。いいホテルのルームサービスだもの。高いわよ。
これまで、さんざんマージンもうけたんだから、しょうがないよね。

サトーはメニューを聞く為に、部屋に電話をしてきた。
Pシェルは魚、私はステーキにした。
しかも「ワインつけてね。カリフォルニアワインはイヤ。フランスの10年物以上にして?」
「え・グラスでいいですか?」
ボトルで。」

かわいそうなサトー。
いーきみだ。 by Pシェル



ディナーはもちろん豪華だった。ワインのボトルは、銀の入れ物に冷やされて運ばれて
うやうやしくボーイは、すべてのテーブルセッティングをした。
ナイフも、フォークも全部本物の銀だった。
こんなに豪華なディナーを、部屋で二人きりで、面白おかしく食べた。

 
ロスのいいホテルのルームサービスでディナー。     バクバク!!


う〜んなんなんだ。この1日は。しかし、ワインはうまかった。
もちろんディナーも、ね?






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