その7

3日目

最後の日であります。私たちは、とっても眠かったけど、ロビーでひたすら待った。
今日は乗馬をするの。
置いていかれないように、Yはパンフレットを胸の前に丁寧に持って、几帳面に
待っていた。ふふ。かわいー(*^-^*)
しかし、まあ、ずいぶん遅れて、迎えの車がやって来た。

行く途中、キュランダスカイレールや、ワイルドワールドが!
このあと、ワイルドワールドに行くつもりだったの。ラッキー。

そして到着。なんだかアレヨアレヨという間に、馬に乗せられて、アレヨアレヨという間に
出発になるのよねーコレが。なんのレクチャーもなく、ホイホイと。

  
知らないヒトにも、耳倒しまくり、シッポもおしりごと、振りまくりの2匹♪

ここには、ラクダやガチョウもいます。それに犬が2匹。
1匹はアラスカンハスキーと間違えそうな、シープドッグ系の犬。
もう1匹は、シェパード系の、トラ毛の犬。2匹とも、よく笑って、べたべた甘える。
この牧場内で、自由に暮らしているから、性格がまんまる。おだやかだ。
でも、ウシがいない・・・・ウシがいると良かったのになあー



さあ、出発!最初は、道がまだ、ハッキリしていて、のんびり乗馬。
でも、そのうち、道なき道を進む、かなりアドベンチャーな乗馬に、生まれ変わった!!
ああ、とってもワイルド!!
川を越えたり、密林の中を・・・・とまどいもせずに進む。ぐんぐん進む。
「Y・・・・昇りの時は、体重を前に、下りのときは、後ろにかけるんだよーー?」
「・・・わ・・・わかったー・・・・」
会話もぎこちなくなるくらいに、スゴイとこを行くんだようううー??
岩がゴロンゴロンしているところとか。前の馬が、足くじくトコロ、見ちゃったもん。
ぐきっ!て。
あれ、サラブレッドだったら、足折れてたかもーー(^^;
でも、この馬はペントホースっていうの。西部劇とかに出てくる種類の馬。
とても、足が丈夫で、だから、西部劇では馬をガンと止められるのだそう。
それをサラブレッドでやると、「ガラスの足」はすぐに折れるのだそう。
馬たちは、いっぱい汗をかいて、ふーふー言っている。暑いもんね。ガンバレ!


私のウマはブッチという。きまぐれなヤツである。(先頭)


どうも私のウマが遅れがちなので、「疲れているの?」とガイドに聞くと
「ううん。なまけているの」
なんてこったい!完全になめられている。
馬って、ビギナーがわかるんだよねえ f(^_^)

Yの馬は、ロンリー馬である。つい群れから外れてひとりぼっちになってしまう。
密林の中では、枝をよけながら、馬に乗るので、難しい。
盲導犬はエライ。ヒトの頭に物がぶつからないように、注意できる。
でも、この馬は、私なんかどーでもいいらしい。

大変ハードな乗馬だけど、楽しい。まわりを良く見てみると、オジギソウがたくさん生えている。
馬のひづめに当たると、「あ・・・もうダメ・・・・」と、うなだれてしまう。
食虫植物ハエ取り草もあった。
それに大きなアリ塚!!ヒトの背丈より大きい!
あの中はアリだらけなのか???



Yの前を行ってる時に、後ろを振り向いて笑ったら
「今、ウマに笑ったでしょ?」
と、言われてしまった。ばれてーら。ヽ(^o^;)ノ

日差しが強くて、すごく暑くて、心のソコで、「ビ・・・・ビール」と、思いながら進んだ。
コースを説明されてないので、ドコに行くのかも知らなかった。
私たちはお互い「このままビーチに出たい」と、内心もくろんでいた。
もし行ってたら、
「暴れん坊将軍!」とか言って、海辺を走れたのにねえーーー
1日コースの人は、行ったのかも。2時間コースでも、股が痛くて大変なのに、
いきなり1日はムリだろうなあーーー。

時々、私の後ろのおじさんが、話しかけてくる。とてもやさしいおじさん。
「クラーッシュ」とか言って、馬がぶつかるたびに笑った。

なにを思ったのか、私の馬は、いきなり走り出したりする。なんなのだー?
なまけてみたり、走ってみたり、忙しい馬である。
馬で、ワイルドワールドの隣まで行った。そこで、馬たちに水を飲ませるため。
なのに、Yの馬は、「私・・・・あとでいい・・・・」とばかりに後ろに引っ込んでいる。
どうしてそう引っ込み思案なのだ?喉渇いているのに、ガマンして。
それじゃ生き方として、あまりに悲しいぞ。馬よ!

がんばれ!Y!

たしか、山のてっぺんでは、ロンリーに景色を眺めていたっけなー
たぶん、このウマは、つい最近、何かイヤなコトでもあったんだろう。
恋人にふられたとか・・・・そういうコトもあるさ。元気だすのだ。ウマよ。

ここには、ラクダもいる。キャメルバックライディングも出来るらしい。
ヒトコブラクダに、どやって、乗るんだろう?????
ラクダたちは、みんな顔が「ふん・・・」って顔。
なぜ人を見下すのだ???
そして、馬はロバほどではないが、ちょっとだけ、物悲しい。
知らない人に、背中に乗られたら、誰だって、イヤだよね?
ごめんね、ウマ君。



そうこうしてるうちに、もう喉がカラカラ状態で、乗馬は終わった。
終わってから、馬によくお礼を言って、古くなって捨てられた蹄鉄をひろった。
「もらってもいい?」と、スタッフに聞くと「もちろん!幸運のシルシよ!」と
明るく言ってくれた。へえー幸運のシルシだったのかあーー

まさかこんなトコロにないだろうと思われるのに、いきなりポツンとあった
自動販売機のジュースを、ゴクゴクのむ。
はあーゴクラクゴクラク(*^o^*)
馬たちは、体に水をかけてもらっていた。気持ちよさそうねーーーー



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