その5
ビーチでも、毎日毎日遊んだ。ここにいると、まわりのヨーロピアンにつられて、ゆっくりと
過ごしてしまう。
朝起きると、お散歩する。
毎日早朝は、ローカルのスタッフが、落ち葉なんかをきれいにそうじしている。
おはようの挨拶をすると、ちょっとテレる。
年配の女性は、浜辺のおそうじの時も、美しい布を、体に巻いている。
とても優雅に見える。
カニの写真を撮っていたら、水にカメラケースをぽちゃんと落としてしまった。
「ありゃりゃ・・」と思っていたら、ローカルのおじさんが、すかさず「かしてごらん?」と
自分のシャツで、きれいにふいて、うやうやしく「どうぞ?」と、手渡してくれたのでした。
なんだか、嬉しかった。
朝早くから、ビーチをていねいに、お掃除してくれたり、自分のシャツが濡れるのも
かまわずにふいてくれたりする。もてなしの心を感じました。
カニと遊んだり、砂遊びをしたり、貝で遊んだり、ただ海を眺めたりする。
貝は、砂をちょっと手でよけると、ホッキ貝の赤ちゃんみたいなのがゴロゴロいる。
それは、置いておくと、白い舌のようなのを出して、埋まっていくので、途中でまた
スッと抜くと、貝が嫌がる。Mに、「いじわるー!」と非難されつつ・・・
ヨーロピアンは、優雅にビーチで本を読み、私たちは、海水浴場のように
貝で遊んでいる。^-^;
砂浜には、ぽつぽつと穴が開いてる、一体なんの穴なんだろう。カニ??
サギに似た鳥が時々いたりもするし、Mが、「あ!何かいる」と言うので、見てみたらトカゲ。
「なんか用?」とでもいいたげなトカゲが。
しかし、何か急用でもあるのか、私のことがキライなのか、もともと足が速くてオリンピックを目
指しての、練習中だったのか、家族に不幸でもあったのか、彼は急いで走っていってしまった。
ふ・・・・つきあいの悪いヤツ・・・・
けど、島育ちの世間しらず。彼はシャイなんだよ。きっと。
・・・って、私も島育ちだなあー北海道だもん。
ここにたくさんいる小さなカニは妙に足が速い!!
まるでクモのようだ!つかまらない。
ヤドカリもいっぱい。見ていてたいくつしない。
欲張って、大きな美しい貝を背負ったヤドカリが、どうにも重くて、うまく歩けないのを
見て、笑った。
でも、なんかコレ教訓かも。「身の程知らず」ってコトだよね?
夕暮れは特にキレイ。風がやんで、海は凪。まるで夢の中のように時間が止まる。
ああー遊んだ遊んだ by M
こんな夕日の中にいるだけで、シアワセになっちゃう。日本の夕焼けってオレンジだけど
こちらは始めにピンクに染まる。
どこを撮っても絵になる。明日もきっといい日だと確信するような夕焼け
シルエットだと、私でもロマンチックでしょ?
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